女性の転職面接におすすめのカバンとは?失敗しない選び方とマナー

転職活動において、面接時の服装や髪型は意識していても、意外と見落としがちなのが「カバン選び」。実はカバンも、面接官に与える印象を左右する大切なアイテムなのです。

特に女性の場合は、メイクポーチやストッキングの予備など持ち物が多く、カバン自体の種類も豊富であることから、選ぶのに苦戦してしまうこともあるかもしれません。

「どんなカバンを持っていけばいいの?」「これってマナー違反?」と不安に思っている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、転職面接にふさわしいカバンの選び方やマナーについて詳しく解説します。面接で好印象を与えるために、ぜひ参考にしてみてくださいね。

面接時にカバンを持たないのはマナー違反

まず大前提として、持参する書類がなくても、面接にはカバンを持っていくのがマナーです。

「持ち物不要」と事前に言われている場合でも、面接会場で資料の受け取りが発生することもあります。

手ぶらで面接に行くと、「見通しが甘い人なのでは?」と思われてしまう可能性もあるので、必ずカバンを持っていくようにしましょう。

ビジネス向きではないカバンしか持っていない場合は、新しく購入することをおすすめします。5千円〜1万円程度でも、シンプルなデザインのビジネスバッグはたくさんありますよ。

転職面接にふさわしいカバンの選び方

転職面接では、新卒のころとは違い「社会人経験がある前提」で見られます。

そのため、スキルや経歴だけでなく、ビジネスマナーや社会人としての常識が備わっているかどうかもチェックされているのです。

細かいポイントにも気を配り、マナーを守ったカバンを持つことで、面接官に「きちんとしている」「仕事に対する意識が高い」という印象を与えることができますよ。

では、具体的にどんなカバンを選ぶべきなのか、詳しく見ていきましょう。

  • 色と素材
  • サイズ
  • 自立性
  • デザイン
  • 機能性

上記の5つのポイントに分けて解説していきます。

清潔で上品に見える色と素材を選ぼう

面接では、清潔感のある上品な雰囲気を演出するために、カバンの色や素材選びが重要です。

色はブラック、ネイビー、ダークブラウン、ベージュなどが無難です。派手な色や柄物は避けましょう。

素材は本革や合皮がおすすめ。ナイロン素材もOKですが、光沢の強いものは避けたほうがよいでしょう。

キャンバス素材やデニムなどの、カジュアルすぎる質感のものは避け、上品な印象を与える素材のものを選ぶのがベターです。

A4サイズが入る大きさがマスト!

面接では履歴書や職務経歴書などの書類を持参することが多いため、A4サイズの書類が折らずに入る大きさが必須です。

「持ち物不要」と言われた場合でも、会社資料などを受け取るケースがあります。カバンが小さすぎると「準備不足なのでは?」とよくない印象を持たれかねません。

逆に大きすぎると、オーバーサイズな印象を与えてしまうため、程よいサイズ感を意識しましょう。

自立するカバンを選ぼう

面接中はカバンを床に置くことが多いので、くたっと倒れてしまうと見た目がスマートではありません。しっかりと自立するカバンを選ぶようにしましょう。

スリムすぎるカバンは安定しづらく倒れやすいため、マチが10cm以上あるものを選ぶと安心です。カバンの底に厚みのある底板が入っていると安定しやすくなります。

また、カバンの裏に鋲(びょう)と呼ばれる金属の突起がついていると、より安定感が増すだけでなく、床に置いてもカバンが汚れにくくおすすめです。

シンプルなデザインがベスト

転職面接では、社会人としての落ち着いた印象が求められます。装飾が多いデザインや、ブランドロゴが大きく目立つものは避けましょう。

リボンや金具が派手なもの、柄物などはカジュアルな印象を与えるので、極力シンプルなデザインのカバンを選ぶのが鉄則です。

新たに購入する場合は、転職後も仕事で使用できるような落ち着いたデザインを意識するとよいでしょう。

疲れにくく使いやすい機能性も重視

見た目のマナーに加えて、カバン選びで忘れてはならないのが「機能性」です。

特に女性は、荷物が多くなりやすい上に、転職活動中は長時間ヒールで歩くことが想定されるため、できるだけ軽いカバンを選ぶことをおすすめします。

また、肩掛けできるカバンやショルダーストラップを付け外しできるカバンなら、腕への負担も少なく疲れにくいです。

さらに、内ポケットや仕切りがあるかどうかも確認しておくようにしましょう。

面接中にスケジュールの確認やメモが必要になった時、スマホやノートをスムーズにカバンから取り出せるようにしておくためです。

何がどこに入っているかわからず焦ったり、面接官を待たせたりしてしまわないように、収納面も意識してカバンを選ぶようにしましょう。

面接時のカバンの持ち方と置き方のマナー

カバンの持ち方や置き方のマナーが守れていないと、せっかく適切なカバンを選んでも、印象が台無しになってしまいます。

ここでは、押さえておきたい「カバンにまつわる面接時のマナー」を解説します。スマートな所作を身につけて、面接で好印象を残しましょう。

面接会場ではカバンは「手で持つ」のが基本

面接会場の入り口や受付では、カバンの持ち方も意外と見られています。

カバンを肩に掛けたままだとカジュアルな印象を与えてしまうため、肩掛けカバンの場合も肩からおろし取手を片手で持つのが基本マナーです。

ストラップ付きのショルダーバッグの場合は、会場に入る前にストラップをしまい、カバンは片手で持つようにしましょう。

面接室ではカバンは「椅子の横」に置く

面接室に入ったら、カバンをどこに置くかも重要なマナーの1つです。適切な置き方をすることで、落ち着いた印象やビジネスマナーのよさをアピールできます。

基本的に、カバンは「椅子の横の床に自立させて置く」のが正しいマナーです。

面接室によっては、スペースが限られていることもあります。その場合、小さめのカバンであれば椅子の下に置いても問題ありません。

カバンを膝の上に抱えたり、背もたれに掛けたりするのはNGです。テーブルの上にカバンを置くこともマナー違反になるので注意しましょう。

意外とやりがち!転職面接で避けるべきNGカバン

「このカバンで面接に行っても大丈夫かな?」と判断が難しいケースもあるかもしれません。

実は、普段使いに便利なものや、身近でよく見かけるものであっても、面接にはふさわしくないカバンがあります。

ここでは、つい選んでしまいがちなNGカバンの特徴をご紹介するので、失敗しないための参考にしてみてくださいね。

リュックやカジュアルなトートバッグ

リュックは通勤や普段使いには便利ですが、ビジネスシーンには不向きです。

「オフィスカジュアル」よりもさらにラフな印象が強く、面接官に「ビジネスマナーがわかっていないのでは?」と思われてしまう可能性があります。

カジュアルな布製のトートバッグは、フォーマルなスーツとのバランスが悪く、見た目の印象もよくありません。

また、トートバッグはファスナーが付いていないものが多く、カバンの中身が見えてしまいだらしない印象を与えがちです。

面接時にオフィスカジュアルの服装規定があったとしても、リュックやトートバッグは避けたほうが無難でしょう。

新卒時のリクルートバッグ

新卒時に使っていたリクルートバッグを、転職面接でも使いたいと思う人もいるかもしれません。マナー違反というわけではありませんが、デザインには注意が必要です。

明らかに「新卒向け」と分かるようなリクルートバッグは、落ち着いた印象からは遠ざかってしまうため、避けたほうがよいでしょう。

就活用よりも少し落ち着いた、大人っぽいデザインのビジネスバッグを選ぶのがおすすめです。

面接ではマナーを守ったカバンで好印象を

転職面接では、カバン選びも「あなたの印象を左右する大事なポイント」です。

シンプルで上品なデザイン、A4サイズの書類が入る大きさ、自立する安定感のある形を選ぶことで、ビジネスマナーをわきまえた「信頼感のある社会人」として見てもらいやすくなります。

「たかがカバン」と思われがちですが、面接官は意外と細かい部分まで見ているもの。第一印象を左右するアイテムだからこそ、しっかり選びたいですね。

転職活動をスムーズに進めるためにも、カバン選びから準備を万全に整えましょう!