「スマホアプリで、本格的な仮想通貨のチャート分析がしたい」
「移動平均線やMACDを表示できる、おすすめのアプリはどれ?」
24時間365日動き続ける仮想通貨市場。その値動きを予測するための強力な武器となるのが、「テクニカル分析」です。かつてはPCの前に張り付いて行うのが当たり前でしたが、今やスマートフォンのアプリを使えば、いつでもどこでも、手軽に高度なチャート分析を行うことが可能になりました。
しかし、数多くのアプリが存在する中で、どれが本当に使えるのか、自分の目的に合ったものはどれなのか、選ぶのは簡単ではありません。
この記事では、特定のアプリをランキング付けするのではなく、仮想通貨のテクニカル分析を行う上で「これだけは外せない」と言える定番のアプリと、自分に合った分析アプリを選ぶための普遍的なポイントについて、分かりやすく解説します。
仮想通貨のテクニカル分析アプリに求められる機能
テクニカル分析を目的としてアプリを選ぶ際には、以下のような機能が充実しているかが重要な判断基準となります。
- 豊富なテクニカル指標:
移動平均線、MACD、RSI、ボリンジャーバンドといった、基本的な指標が網羅されているか。 - 描画ツールの充実:
トレンドラインや水平線、フィボナッチ・リトレースメントなどを、チャート上に自由に描画できるか。 - 軽快な動作と操作性:
チャートの拡大・縮小や、時間足の切り替えがスムーズに行えるか。直感的に操作できるか。 - アラート機能:
指定した価格に到達したり、テクニカル指標が特定の条件を満たしたりした際に、通知を送ってくれる機能があるか。 - 対応銘柄の多さ:
国内取引所の銘柄だけでなく、海外取引所でしか扱っていないアルトコインのチャートも表示できるか。
【結論】テクニカル分析なら、まず導入すべき必須アプリ
上記の機能を、極めて高いレベルですべて満たしているのが「TradingView(トレーディングビュー)」です。
もしあなたが、仮想通貨のテクニカル分析を少しでも本格的に行いたいと考えているなら、結論として、TradingViewのアプリは必須と言えます。これは、仮想通貨だけでなく、株式やFXなど、世界中のあらゆる市場のトレーダーが利用している、チャート分析の「世界標準ツール」です。
TradingView(トレーディングビュー)が最強である理由
- 圧倒的な機能性:
100種類を超えるテクニカル指標や、50種類以上の描画ツールが標準で搭載されており、PC版と遜色ない高度な分析がスマホ一つで完結します。 - 対応市場と銘柄の網羅性:
世界中のほぼすべての仮想通貨取引所の価格データを網羅しています。日本の取引所の円建てチャートはもちろん、海外取引所のドル建てチャートも、同じアプリ内でシームレスに切り替えて分析できます。 - 優れたUI/UXと動作の軽快さ:
多機能でありながら、非常に直感的でスムーズな操作性を実現しています。チャートの描画や指標の表示も、ストレスなく行うことができます。 - ソーシャル機能:
世界中のトレーダーが、自身の分析アイデアやシナリオをチャート付きで投稿しており、他の投資家がどのように市場を見ているのかを学ぶことができます。 - 無料でも十分に使える:
広告が表示されたり、同時に表示できる指標の数に制限があったりしますが、基本的な機能は無料プランでも十分に利用可能です。
仮想通貨取引所の公式アプリも併用しよう
TradingViewは、あくまで「分析」に特化したアプリです。実際に売買を行うには、あなたが口座を持つ仮想通貨取引所の公式アプリが必要です。
そのため、理想的な使い分けは以下のようになります。
- TradingViewアプリで、市場の分析と戦略立案を行う。
(例:「BTC/JPYのチャートで、サポートラインに近づいてきたな。反発したら買おう」) - 取引所の公式アプリで、実際の売買注文を実行する。
(例:コインチェックやbitFlyerのアプリを開き、買い注文を出す)
このように、「分析用」と「取引実行用」でアプリを使い分けるのが、経験豊富なトレーダーの一般的なスタイルです。
テクニカル分析アプリを選ぶ際のチェックポイント
もしTradingView以外のアプリも検討する場合や、取引所のアプリの分析機能で十分かどうかを判断する際には、以下の点をチェックしましょう。
- 時間足の種類は豊富か? (1分足、5分足、1時間足、日足、週足など)
- 基本的なインジケーター(移動平均線、RSIなど)は搭載されているか?
- トレンドラインは自由に引けるか?
- チャート画面は見やすいか? (ローソク足の色などをカスタマイズできるか)
アプリでテクニカル分析を行う際の注意点
- 小さな画面での限界:
スマホの画面は小さいため、PCの大画面で行うのに比べて、長期的なトレンドや複雑なチャートパターンを把握しにくいという限界があります。 - 「分析した気」にならない:
多くの指標を表示させると、なんだか本格的な分析をしている気分になりますが、それぞれの指標が何を示しているのかを正しく理解していなければ意味がありません。まずは移動平均線など、基本的な指標から使いこなせるようになりましょう。
まとめ:TradingViewを使いこなすことが上達への近道
この記事では、仮想通貨のテクニカル分析に役立つアプリの選び方と、定番ツールについて解説しました。
- テクニカル分析を本格的に行うなら、世界標準ツールである「TradingView」のアプリが必須。
- TradingViewは、分析機能、対応銘柄、操作性のすべてにおいて、他のアプリを圧倒している。
- 実際の取引は、「分析用のTradingView」と「売買用の取引所公式アプリ」を使い分けるのが効率的。
仮想通貨のテクニカル分析は、奥が深く、一朝一夕で身につくものではありません。しかし、TradingViewという強力な武器を手に入れることで、その学習プロセスは、より快適で、より実践的なものになるはずです。
まずは無料プランから、その圧倒的な機能性を体験してみてはいかがでしょうか。
