女性にとって30代は、次のキャリアステップを考えるタイミングでもありますよね。
自己成長やキャリアアップのために資格取得を検討している人も多いかもしれません。
資格を取得することで、会社での昇給や昇格のチャンスが増えたり、転職市場でのアドバンテージになったりと、多くのメリットがあると言えるでしょう。
本記事では、30代女性が資格を選ぶ際のポイントや、おすすめの資格をご紹介します。
資格の選ぶときのポイント
世の中には多くの資格が存在しますが、「どの資格でも自分の役に立つ」というわけではありません。
自分にとってプラスになる資格はどのようなものなのか、以下の4つのポイントを整理しながら選ぶようにしましょう。
資格取得の目的は？
今の仕事でキャリアアップを目指すのか、新たなスキルを身につけて転職を目指すのかなど、まずは資格取得の目的を明確にしましょう。
目的が明確であれば、目指すべき資格もおのずと絞り込めます。
需要と将来性があるか？
特に転職を見据えて資格取得を目指す場合、市場での需要が高く、今後も成長が見込まれる分野の資格を選びましょう。
例えば、ITや医療分野の資格は今後も需要が高まると予想されます。
せっかく努力して取得を目指すのであれば、長期的なキャリア形成に役立つ知識やスキルを身につけたいですよね。
自分に適正があるか？
資格の内容や取得後の仕事内容が、自分の性格やライフスタイルに合っているかも考慮する必要があります。
自分に合った資格を目指すことで、継続的な学習も苦にならず、モチベーションを維持することができます。
難易度と取得にかかる時間は？
資格の難易度や取得までにかかる時間はさまざまです。仕事や家庭との両立を考えると、自分が無理なく続けられるレベルの資格を選ぶことが大切です。
また、資格取得にかかる費用も確認しておくと、計画的に取り組むことができます。
30代女性におすすめの資格
ここからは、30代女性に特におすすめな以下の5つの資格をご紹介します。
- 医療事務
- MOS
- FP技能士
- ITパスポート
- Webデザイン技能検定
どれも比較的取得しやすく、仕事や日常生活にも役立つスキルが身につきます。一般的な難易度や学習方法もお伝えしますので、参考にしてみてください。
医療事務
医療事務の資格は、病院やクリニックなどの医療機関での事務業務（受付、カルテの管理、診療報酬の請求など）を行うためのスキルを証明するものです。
医療業界は景気に左右されにくく、安定しているため、結婚や出産後も復職しやすい職種であることから、30代女性に人気の資格です。
〈難易度〉
国家資格ではなく民間資格のため、難易度はそれほど高くありません。
試験は選択式や記述式が主で、基本的な知識をしっかり身につければ合格しやすいと言われています。
〈学習方法〉
学習期間は約3〜6ヶ月が目安で、働きながらでも比較的取得しやすい資格と言えます。
通信講座で、診療報酬請求事務や医療関連の法律、医療機関の運営などの基礎知識を学び、合格を目指すのが一般的です。
MOS（Microsoft Office Specialist）
引用元：MOS公式サイト
MOSは、Word、Excel、PowerPointなどの、Microsoft Officeのスキルを証明する資格です。
PCスキルは職種問わず求められることが多いため、普段の業務効率を向上させることもできるMOSは、持っていて損はない資格と言えるでしょう。
また、転職時にも有利に働くことが多く、事務職や営業職など、さまざまな分野でのキャリアアップが期待できます。
〈難易度〉
難易度は、資格のレベル（一般・上級）によって異なり、正式な合格率は公表されていませんが、一般レベルは約80％、上級レベルは約60％と言われています。
試験は実技形式で、実際の操作を通じて問題が出題されます。
基本的な操作をしっかり理解していれば合格可能ですが、普段PCを触る機会が少なく、操作に自信のない人は、一般レベルから挑戦することをおすすめします。
〈学習方法〉
MOSは、Word、Excel、PowerPointなどの科目ごとに試験が行われます。
試験対策としては、市販の教材やオンライン講座を活用するのが一般的です。学習期間は個人のスキルレベルによりますが、約1～3ヶ月程度で受験可能なレベルに到達できます。
FP（ファイナンシャルプランナー）技能士
引用元：日本FP協会
FP技能士は、家計管理や資産運用、保険などの専門知識を身につける資格です。
金融業界でのキャリアアップや、転職を考えている人には有利な資格と言えます。FPとして独立して開業する人も増えており、柔軟な働き方を叶えることも可能です。
また、個人の資産管理にまつわる知識を得ることができるので、ライフステージに変化が起きやすい30代女性にとって、持っていると役立つ資格と言えるでしょう。
〈難易度〉
資格には3級から1級までのレベルがあります。3級は比較的易しく、学習時間は約50～100時間が目安です。
2級になると専門的な知識が求められ、約150～300時間の学習が推奨されます。1級はさらに高度な知識が必要で、実務経験も問われるため難易度は高めです。
〈学習方法〉
学習内容は、ライフプランニング、リスク管理、資産運用、税制、相続・事業承継など幅広い分野にわたります。
3～2級は、市販の教材を用いて独学も可能ですが、1級になると資格予備校や通信講座を利用する人も多いです。
ITパスポート
引用元：情報処理推進機構
ITパスポートは、ITの基礎知識を証明する国家資格です。
IT分野への入門資格として位置づけられており、情報セキュリティ、ネットワーク、システム開発などの基本的な知識を習得できるため、IT分野への転職を目指す人におすすめの資格です。
加えて、IT化が進む現代において、ITスキルは多くの業界で求められています。
職種問わず仕事の質を向上させ、今後より一層自分をアピールすることに役立つ資格であると言えるでしょう。
〈難易度〉
合格率は約50％前後と、難易度は国家資格としては低めで、知識がない状態でもしっかり勉強すれば合格できるレベルです。基本的なIT知識を身につけることで合格が目指せます。
〈学習方法〉
試験は選択式で、IT基礎理論、コンピュータシステム、ネットワーク、セキュリティ、データベースなど、ITに関する総合的な基礎知識が問われます。
学習方法としては、独学用の教材やオンライン講座を利用するのが一般的で、学習期間は約1～3ヶ月程度が目安とされています。
Webデザイン技能検定
Webデザイン技能検定は、Webサイトのデザインやコーディングに関するスキルを証明する資格です。
Web制作会社や広告代理店への転職を目指す場合にも、自己アピールの材料になります。
また、フリーランスとしてWebサイトを運営したり、Webデザインを請け負ったりすることもできます。
クリエイティブ分野に興味があったり、より柔軟な働き方を希望する人におすすめの資格です。
〈難易度〉
Webデザイン技能検定は、国家検定である技能検定制度の一部で、1級から3級までのレベルがあります。
3級は基本的なWeb制作スキルを証明するもので比較的易しいですが、2級以上になると実務レベルのスキルが求められます。
特に1級は、高度なデザイン能力と実務経験が必要で、難易度は非常に高いとされています。
〈学習方法〉
試験には学科試験と実技試験があり、実技試験では実際にWebページを制作する課題が出されます。
そのため、HTML、CSS、JavaScriptなどのコーディングスキルや、デザインツールの使用方法について学習する必要があります。
実務経験がない人が独学で挑むにはやや難易度が高いため、専門学校や通信講座を利用して学習を進めることをおすすめします。
資格取得で広がる可能性
資格取得は、30代女性にとってキャリアアップだけでなく、自己成長や生活の質向上にもつながる大きなチャンスです。
今回ご紹介した資格は、キャリアの選択肢を広げるだけでなく、日常の業務効率化や私生活にも役立つスキルを習得することができます。
また、今後ますます働き方が多様化していくことを見据え、柔軟な働き方を叶えるための武器として、取得を目指すこともおすすめです。
自分の目標やライフスタイルに合わせた資格を選ぶことで、新たな可能性を見出し、より充実した人生を築く一歩を踏み出しましょう。
